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Re;En Ojima

農薬とか 悪魔の実とか 発信とか

更新日:2022年8月18日

 ツイッター等のSNSをビジネス発信ツールとして初めて間もないのですが皆様の生活や考え方がたくさんあってとても勉強になります。様々な情報が行きかう中、目立つ発言や映像は良くも悪くもとても刺激的です。

 その中でも無農薬についてのツイートが目につきやすかったので私の農薬との関わり方を書いてみたいと思います。結果から言うと私が生産・販売している【梨】は製品として成立させるために農薬が必須になります。恐らくほぼ市場に出る果実商品はデリケートな物であれば特に必須です。

 私達の作物ですと主に【クロホシ病】をどう抑制するかで収穫に大きく影響します。病原菌は花芽等に身を隠し越冬するためほぼ殲滅は不可能です。もちろん目で見て取り除くことは行いますがほぼ無数の葉をチェックするのは不可能に近いため果実の周りを重点的にチェックをし、リカバーとして農薬を散布します。使用状況は気候によって左右されるため毎年変わります。

 続いてカメムシ等、他の害虫を抑制する薬品もありますが、そもそも必要が無ければ農薬に依存するつもりも無くコストがかさみ価格を高騰させる要因にもなるのでリエンでは圃場を覆うネット等のアナログ対応で回避しています。私たちができる事の現時点ではそれが最善という選択です。またネットを設けず消毒をしない為下記のような悪魔の実がたくさん産まれます!おかげで茨城県下妻市は能力者だらけですw (੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾



冗談です。農薬に関してはケースバイケースであるところが本音です。過剰に使っているわけでも極端に使わないに重きを置いているわけでもありません。できれば使わない方向で自然環境が動いてくれればありがたいという感覚が近いかもしれません。私は美味しい作物を皆様に届けるために最善の選択をする事に重きを置いています。主義や理想以前に自分を取り巻く環境や現実を受け止め圃場規模・作業効率・人件費・販売・運営方法を見つめなおし変化しながら成立させていく事が現実で農業の未来につながると考えているからです。私の仲間たちは皆、独立した考えで情報を共有し物事の成否を考え抜いた上で選択・行動しています。これは農業に限りません。当人や利用者・消費者が良いと思えれば各々が正解でありそれが評価であり結果です。評価は常に第三者がしてくれます。もちろん事情があって助け合いが必要な場面は喜んで手を貸しあいますが基本は自分で考える事、話し合って相手を理解や方法を考察をして最終的には自分で選んで運営しています。故に根幹をどうこう言うのは、知識として共有する事は大いに賛成ですがDISは野暮だと思います。自分が選んだり食べなければいいだけです。そうすればだれにも迷惑がかかりません。自分が作った無農薬のみ食べればよいと思います。それ以上の認められたいを望む必要はどこにもありません。広めたいならば無農薬で美味しい作物を生産し伝わるように発信すればいいだけです。その際、誰が云々は関係ありません。

 そもそも農薬・無農薬はどちらもひとつの方法でしかありません。私はどちらを選ぼうともそれを正義とはしません。なぜかというと正義とする必要が無いからです。美味しいものをつくります。皆様に味わっていただいて評価して頂く事で美味しさの輪が広がり季節の楽しみを分かち合えたら、その季節のくだものは一年の中の小さな楽しみの一つに変わります。私は季節を感じるリツイートや投稿が何気ない事が幸せな日常を楽しんでいるようでとても好きです。

 美味しい食べ物はあります!どうしたら食べて頂けるのかを伝わるように工夫をし、不安になりうる部分を自己開示し伝わるように努力をするのは当たり前の事です。発信するならば自らが選んだ方法で作った作物を自信満々に販売すればいいだけです。その作物づくりが販売・流通・消費の面で正解なら最初は小さいかもしれませんが主づと広がり発展すると思います。新しい試みや少数派の意見が開花する事は何時かはわかりませんし、開花しない可能性もあります。それでも誰かに伝えるために各々必死で学び、自ら実践していけば自ずと第三者が評価してくれるでしょう!故に農薬云々は身内でやってほしいなぁと感じました。

関東の恵まれた立地・土壌の生産地である茨城県下妻市で農園を営んでいるRe;En:リエンです。青果店で扱うような高品質である上に適期収穫で産地直送で旬なくだものをフレッシュな状態でお届けいたします。                     Re;En 小島

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